株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、ヘルスケア機器やウェアラブル機器向けに、超低消費電流・低電圧駆動タイプのAMRセンサ「MRMS166R」「MRMS168R」を新たに開発し、量産を開始しました。
「MRMS166R」は、AMRセンサとして消費電流を世界最小※1レベルに抑え、低電圧駆動を実現しました。平均消費電流20nAという超低消費電流と1.2V低電圧駆動を両立しており、この条件の実現はAMRセンサとして世界初※2となります。
当製品は、「Medtec Japan」(会期:2026年4月21日~23日、東京ビッグサイト 東7ホール)に出展予定です。
AMRセンサは、磁石と組み合わせて対象物の位置や動きなどを非接触で検知する磁気センサです。当社のAMRセンサは磁気スイッチとして活用でき、小型のヘルスケア機器やウェアラブル機器では、機器を待機状態から起動状態に切り替える「スリープ/ウェイクアップ機能」などに使用されます。
[AMRセンサを磁気スイッチとして使ったスリープ/ウェイクアップ機能のイメージ]
AMRセンサが磁石の接近・離脱を検知することで、機器のスリープ状態と起動状態を切り替えます。
例えば電子機器に搭載されたAMRセンサが磁石と近接しているときは機器がスリープ状態になり、磁石の離脱を検知すると起動状態になります。
近年、ヘルスケア機器やウェアラブル機器の小型化が進んでおり、これらの機器ではコイン電池が使用されることが主流となっています。コイン電池は容量が限られており使い捨てであるため、機器の長時間駆動を実現するには電子部品の消費電流を低減することが重要です。また、ヘルスケア機器で広く使われる酸化銀コイン電池の電圧は1.55Vと低いことから、低電圧で動作する電子部品が必要です。そのため、磁気スイッチとして使われるAMRセンサでも低消費電流と低電圧駆動の両立が求められています。
そこで当社は、AMRセンサ内の回路全体の改善により最低1.2Vでの動作と平均消費電流20nA(Vcc 1.5V)を両立した「MRMS166R」の量産を開始しました。これにより、機器の待機状態における電池消耗を抑え、小型のコイン電池でも2年以上の駆動が可能になります。さらに、外形寸法1.0×1.0mmの小型パッケージを採用しており、実装スペースが限られた小型機器への搭載にも適しています。
これらの特徴により、ヘルスケア機器やウェアラブル機器の小型化と長時間駆動の両立をサポートします。
なお、3V駆動用途に特化した「MRMS168R(平均消費電流80nA)」もラインアップに追加しており、用途に応じた選択が可能です。
当社は今後も、AMRセンサの低消費電流化と製品ラインアップの拡充を進め、IoT機器の長時間駆動と高機能化を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきます。
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MRMS166Rの詳細はこちらをご覧ください。
MRMS168Rの詳細はこちらをご覧ください。
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。